Butler's life
性別のない主人と腐女子の心を持つ
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日本に残された資源はオタクだけかも知れない。 

鈴木みそ先生は、ゲーム誌やビームで主にルポ漫画を描かれています。
基本的に取材に基づいた内容に、主観や私見を加えた作品が中心です。
この方面の漫画は、ストーリィ漫画と違う能力が必要に思うのですが
伝達能力の高い作家さんなのだなあ、と思います。新作は「限界集落温泉」



前作「銭」は、取材形式の作品同様の構成で、
ただし架空のキャラクタやストーリィも加えたものでした。
今回は、基本的にフィクションのストーリィもの。
限界集落=過疎化の進んだ高齢者中心の集落で、
これは漫画上の設定などではなく、各地に実在しているものです。
本作は、架空の限界集落で廃業した取り壊し目前の温泉旅館を
妙な成り行きから、口先三寸で地域ごと再興していくかも知れない男と
その顛末を描いた物語です。

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これまでの、みそ先生のルポ作品では、掲載誌などの関係もあって、
主にはオタク業界の裏側などを扱ってきました(限定ではありませんが)。
特に「銭」では、普通ならオタク要素のアレコレを主題にしそうなところ、
これに関わる金銭的な面のみに注目していました。

今回は、そうした過去のルポ作品で積み上げてきた情報を
「限界集落」に突っ込んで、ある種のビジネスアイデア的な
提案とも云える作品になっています。

大雑把な序盤のストーリィは、こんな感じです。
(単行本1巻分だけなので、本格的に始動する筈の今後の展開は謎です)

既に廃業状態で、取り壊し・立ち退き寸前となっている温泉旅館には、
小説家を目指して…いるのかすらも怪しい父親と、小学生の息子が住んでいます。
その近所に流れ着いた元・有名ゲームデザイナのホームレス、溝田。
自殺志願…かどうか、微妙な気配の人気コスプレイヤ(やや落ち目)あゆ。

旅館を再建しよう、村を復興させよう…と云った強い意気込みではなくて、
ほとんど成り行きで立ち退きを一時回避し、あわよくば借金返済もと
小芝居を打つことに始まって、半ば無策の行き当たりばったりな
温泉ビジネスが始まります。
どのみち崖っぷちだから、どうせ後がないからと、
ヤケにもならずに無茶をしてみようと云うコドモとゲーム屋の発想が
逆に、今時のビジネスらしく回り出していきます。



限界集落自体は、フィクションの設定ではなく実際にアチコチにあって、
商売云々以前に日常生活に支障が出るような状態の不具合が
アレコレあるようです(と云うか、そんな状況の土地を指しています)。

最初にニュースで見た時に、これを政府やら何やらで「解決」するのではなくて、
いっそのこと「その場凌ぎ」をするのが良いのじゃないかなあ、と
漠然と思い浮かんだことがあります。
それをモデルケースとして、見せて貰えたような気分で、面白かったです。
高齢者しか居ない村、場所その他の都合で、様々な流通などが困難だったり
色々な問題点を抱えているわけです。
住人が安全で便利に暮らせるように改善されたり、あるいは
新しい(主には若い)居住者が増えるような手段を講じるのは良いのですが、
それが短期間で簡単にできることなら、そもそも限界集落なんてものが
発生する筈がありませんよね。
そして、論議している内に、高齢者は歳を重ねていきますし、
その状態のままで交通や物流、人が流れて来る筈がありません。

だから、いっそのこと後先考えず、完全な解決策でもなく、
とりあえず、「その場凌ぎ」はどうだろうと思い浮かべたわけでした。

とにかく限界集落は、どうにかしてネット環境「だけ」で良いので整える。
引きこもりオタクを誘致するのです。
どうしても、このテの社会問題になると、ボランティアだとかを期待しがちですが、
若者に援助してもらうような意識が見え隠れすることもあります。
この際、力仕事や運転、その他モロモロの協力を一切期待しないことにする。

空家か下宿可能な広い家は、こうした地域にはアリガチなので、
近所のおばあちゃんなどに食事の世話だけしていただいて、
オタクに暮らしてもらいます、もちろん「引きこもり」状態で。
基本的に外に出ない、他人と交流しない人種ですから、それを求めない。
住居と食事が保証されているのは、ありがたいことでしょう。
あれこれ期待しない代わりに、報酬なども不要です。

彼/彼女には、「ネットショッピング」のみを担ってもらいます。
今時、オンラインショップで多少の不便な土地であっても、
注文品が届かないなどと云うことはありえません。
これが離島でも、日数や送料が嵩むだけで、届くことは確実です。
こうした限界集落には、日用品の入手すら不便な所が多いとか。
トイレットペーパーだろうが洗剤だろうが、
ネット経由で買えないものなどありません。

お年寄りだって、自分で注文すれば良いじゃないと思ってしまいますが、
できることなら、しています。
新しいことに手を出すより、不便に慣れる方が早いし、速いから。
村の便利な「引きこもり」の部屋に、手書きの買い物メモを差し込む。
電化製品が故障したら、村の設備に不具合があったら、
ちょっと調べ物をしてもらう。
なんでも解決してくれる、手伝ってくれる存在ではなくて、
僕たちが日常的にPCでしていることを鉛筆と紙切れでできるシステムを作るのです。

その村の老人達は、多分とても少ない人数ですが、こうした村は増えている。
つまり、日本全体では、それなりのシェアとして期待できる人数になる筈です。
となれば、この不況の中ですから、新しいビジネスを捻り出す企業も出てくるでしょう。
活気を取り戻すより前に、完全に孤立することを防ぐ方が、よほど簡単で早いのです。

この事例に限りませんが、「オタク」と「辺境」には、
あと一歩、何か架け橋があると上手く作用するメリットがあるなあと、
漠然と思っていたのです。

「限界集落温泉」は、どこへ向かうのでしょうか…
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