Butler's life
性別のない主人と腐女子の心を持つ
ヘタレなオタク青年執事の雑記.
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英国パラソル奇譚(しつこい)。 

引き続き「英国パラソル奇譚」です(いつもながら気に入るとしつこいよ)。

今回は大々的にネタバレを含めた上で、
腐女子嗜好寄りの話です。
はじめに挙げておくと、腐女子的な目で見るまでもなく、
公式に男色家が何人も居ます。
しかも主要人物の中に。

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まず、この作中でのイギリス(ヴィクトリア時代/19世紀)は、
異界族と呼ばれている吸血鬼と人狼とが人々と共存しています。
本作における「吸血鬼」と「人狼」は、相反する性質を持ちながら
共通点が多々あります。

彼らは基本的に自ら望んで異界族となります。
自分の主君として選んだ吸血鬼、あるいは人狼に従属し、
いずれ彼らの仲間となることを目指します。
吸血鬼側では「ドローン(取り巻き)」、
人狼側では「クラヴィジャー(世話人)」と呼ばれ、
その役目通りに主の側に居ることになります。

吸血鬼も人狼も不老ですが、太陽光や怪我などで死ぬことはあります。
そもそも彼らは、異界族となった時点で一旦、死んだようなもので、
以降は老化せず、人並みの怪我は見る間に癒え、
その力や素早さは人間の比では無くなります。

しかし、吸血鬼は血を必要とし日光が致死性の毒となりますし、
人狼は満月の夜には理性を失った獣となり、これを避けられません。

このため、吸血鬼は「取り巻き」から血を得て、
人狼達は「世話人」の手を借り、満月の夜には
自ら進んで地下牢などに幽閉されるのです。
もっとも、この「取り巻き」や「世話人」は、
愛人や使用人と変わらない役割を持つ場合もありますが。

彼らが従属する人々を変異させるには、
いわゆる「感染」のような手段を用いることになります。
しかし、新しい吸血鬼を生み出すのは群の「女王」だけ。
人狼の方は、同じく群のアルファ(ボス)だけです。
「しきたり」としても、こういった構図のようなのですが、
生物学的に、彼らだけしか新たな仲間を作り出せないのです。

更には、生まれ持った資質によっては、変異に至らず
その感染の儀式である「吸血」や「噛み殺される」時点で
命を落としてしまうこともあります。
このため、無闇に付き従う者達を変異させることは無く、
彼らの資質を見極めて行うことになっているようです。
異界族となれる「資質」は、「魂を余分に持っている」と
表現されるのですが、これを明確に判定することができないため、
試してみるまで、結果は判らないのです。

ただ、芸術家達には「余分の魂」を持つ者が多いため、
画家や彫刻家、音楽家、役者といった前歴を持つ
ドローンとクラヴィジャーが多く居るようです。

吸血鬼たちは、基本的に「貴族的」で、着飾った上流階級として
存在していることが多いようです。
一方の人狼も、高い身分にある者は居るのですが、
粗野で暴力的な印象が持たれ、軍人などとして務める者が居ます。

このためか、吸血鬼の下には見目麗しい男女が集まり、
(しかし、敵となるかも知れない新しい「女王」を生まないために
「女王」は、なかなか女性を吸血鬼にしたがりません…)
人狼の下には、元から頑健な体躯を持つ男性が集まりやすく、
結果としては、吸血鬼と人狼の双方に、女性は少ないのです。
作中の主要な人物の中で、多くの異界族が登場しているのに、
女性の吸血鬼は当の「女王」(名前だけの登場を含めても数名)、
人狼の方は物語の途中で人狼に「なった」女性が1名居るのみです。

女主人公…ヒロイン、と云うよりも…は、
顔を合わせれば口喧嘩となる犬猿の仲であった人狼のボスと、
1巻のラストで、目出たく結婚することになります。
25歳にして「オールドミス」呼ばわりされていたアレクシアですが。

この人狼団のボス、マコン卿は、人の姿をしていても
頑健な体格の大男で、言動も少々粗暴です。
側に付き従う副官は人狼でありながら、絵に描いたような
「英国紳士」ですから、マコン卿のみの特質かと思いきや、
人狼は、全般に彼のような印象の男性が多いようです。
ただし、彼の乱暴な口調は、出身地が異国(スコットランド)で
あることも一因であるようでした。

一方の副官、ライオールは、完璧に整えられた身なりに
正しい言葉遣い。人狼としては小柄で華奢な印象で、
これといった特徴も無く、敢えて目立たないよう装っています。
彼の身分は「教授」なのですが、変身後の姿も
ほっそりした優雅な狐のようなものであり、
人狼達には避けられない「変身を解いた後」にも、
みっともない裸を晒して歩き回ることなどしません。
彼のボスは、困ったことに人通りの多い町中でも無い限り、
自分の姿を気にしたりしませんが…


そして、主要人物の1人である吸血鬼のアケルダマ卿(伯爵)は、
「女王」の群に属さない「はぐれ吸血鬼」です。
基本的には年齢を経る程に強力になる吸血鬼の中でも最高齢で、
500歳程度の女王よりも年長です(恐らくは紀元前から…)。
彼は、吸血鬼となった20代前半の姿をしています。
吸血鬼は皆、上流社会や社交界の流行を左右する立場で
誰もがファッションやインテリアに強い執着を持っています。
アケルダマ卿は、恐ろしく派手に着飾った(下手すると道化のような)
独自のファッションセンスを持ち、
身なりや屋敷を飾り立てることに極めて熱心です。

彼の好みは(19世紀である作中世界よりも)1世紀程前の流行で、
「あの時代から離れられない」とのこと。
(千年以上も生きる人物には、100年前は最近のことでしょうが…)

アケルダマ卿は、若く見目麗しい男性ドローンばかりを
屋敷に置いています。
「そういった」誤解をされても仕方の無い有様ですが、
(何せ、当時の常識では居て当たり前の女性使用人も居ません)
実際に「取り巻き」達は、彼の可愛いペットでもあるのです。
この男性ドローンは、見た目と知能が反比例しているような
美青年ばかりなのですが、実は美しい外見を活かして
あらゆる舞踊会や酒場や、あちこちに潜り込んで…
主が欲しがる情報を掻き集めてくるような人材達です。

中でも卿お気に入りのビフィは、容姿端麗なのは勿論、
主への忠誠心も人一倍で、機転も利き有能です。
しかし彼は、吸血鬼と変異する前に致命傷の怪我を負います。
そこに主は居合わせませんでしたが、例え彼が居ても、
男性のアケルダマ卿には大切な「取り巻き」を
自らの眷属である吸血鬼に変異させることができません。

そして、瀕死のビフィを救出したのが、よりによって
人狼団のアルファとベータ…ボスと副官でした。
マコン卿は、「妻の親友であるアケルダマ卿のドローン」を
見殺しにできず、ベータの助言に従って
彼を人狼に変異させてしまいます。
この結果、「余分の魂」を持ったビフィは、
無事に命を取り留めましたが、望まない人狼へなってしまいます。
一度、人狼になった以上は、不老の命を持って
永遠に人狼として生きなければいけません。
もはや愛する主の下へ帰り、吸血鬼となることはできないのです。

人狼となったビフィも絶望の中にありましたが、
彼の主も大切な「お気に入り」が奪われてしまったことを
嘆き悲しみます。


この出来事から、何年も過ぎた後のことですが。
ようやく若い人狼としての暮らしに慣れてきたビフィは、
人狼団のベータことライオール教授と結ばれます。
単に人狼としての師と「子犬」として、共に居たのですが…

控えめで有能なベータこそが、人狼団の先代のボスが狂気に陥り、
彼からの虐待による苦難の年月を耐え、耐え切れずに、
それを葬ったこと。そのために、現在のボスを影で操ったこと。
裏切り者として団を離れ、償いとして別の団へ移り
そこで新たなベータとして働くべき状況であること。
そして、「子犬」のビフィに、将来アルファとなるべき
素養が備わっていることが発覚したこと。
長く生きた人狼の行く末として、戦って死ぬか、
それを避けられる程に強い雄は、最後には狂って行くこと。

その「強い雄」であるマコン卿が、愛する妻と娘と
いずれは「年を経て死ぬ」人間へと還る手段を見つけ、
十年か、二十年あとには人狼団のボスの座から進んで降り、
その時に後を継ぐのは「裏切り者のベータ」ではなく、
アルファへの研鑽を積んだ「子犬」であり、
彼には既に、その資格があること。

そして、ビフィが新たな人狼団のボスとして君臨する頃、
彼の「裏切り者」は、償いの役目を終えて
新しいボスのベータとなるべく、帰還することを約束し、
去っていくのでした。



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